ベートーヴェン 「交響曲第9番《合唱》」

ベートーヴェン ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
(1770年12月16日頃 - 1827年3月26日) 【ドイツ】

音楽史上極めて偉大な作曲家の一人とされ、「楽聖」とも呼ばれる。その作品は古典派音楽の集大成かつロマン派音楽の先駆けとされている。 《引用:http://ja.wikipedia.org

ベートーヴェン 「交響曲第9番《合唱》」について

ベートーヴェンの交響曲第9番は、最終楽章で壮大な合唱によって歌われる「歓喜の歌」がとても有名ですね。

実はベートーヴェンがこの曲を作曲した時代、交響曲に歌を組み合わせるというはタブーだったらしいのです、しかしベートーヴェンはあえてそのタブーをやぶってまで、この最後の交響曲に「歓喜の歌」をつけました。歌詞はシラーという詩人の詩をもとにしていて「すべての人類はみんな兄弟である」といことを歌い上げています。
ベートーヴェンといえどもこれまでの交響曲はいくども批判や不評の憂き目にあっていました。しかしあえてタブーを破ったこの交響曲は、その圧倒的に完成された音楽に、初演から大歓迎で迎えられたようです。

第9番の完成時、ベートーヴェンの耳はすでに聞こえなくなっていたといいます。ベートーヴェンは自分の耳で完成した交響曲を聞くことはできなかったのです。
初演の演奏後、ベートーヴェンは観衆の大きな拍手に気づくことができなかったそうです。そしてまわりの人に観客側を振り向かされて初めてこの交響曲が世に受け入れたことを知ったといいます。

あまりにも完璧なこの曲は、世界中の音楽の最高峰だといっても過言ではないでしょう。耳の聞こえなくなったベートーヴェンが最後に残したこの交響曲の偉大さはもはや語ることもできないものだと思います。

第2次世界大戦が終結した後のバイロイト音楽祭で演奏されたのも、ベルリンの壁崩壊の記念コンサートで演奏されたのも、やはりこのベートーヴェンの交響曲第9番でした。

音楽はベートーヴェン以前と、ベートーヴェン以後に分かれるといわれます。
ベートーヴェン以前の音楽、つまりモーツァルトやハイドンというのは宮廷のための御用聞き音楽だったわけです。モーツァルトは作曲の依頼を受け、お金のために作曲していました。しかしベートーヴェンは、民衆のための音楽をめざした。労働者のための音楽を目指した。そして魂から響く旋律を求め続けた。自分の納得のいくまでひたすら音楽を練り続けた。だからこそ音楽を芸術へと昇華させることができたのです。

この曲は、冒頭はまるで混沌ともいうべきモヤのかかった雰囲気から徐々に音楽が顔を出していくという構成をしています。
第1楽章、第2楽章、第3楽章と様々な旋律を奏でたあと、最終楽章で何か「はた」と迷いが生じるような空気に包まれ、再び第1楽章~第3楽章の旋律を省みる場面があり、そしてそれらを打ち消すがごとく最後の旋律「歓喜の歌」が現れます。
まさにベートーヴェンが自身の音楽の集大成をこの第4楽章に込めているかのような感動が一気に昇りつめていきます。

ちなみに日本ではなぜか年末によく聴かれる曲になってしまっていますが、これはNHKで年末にきまってこの曲を流していた影響みたいです。ホントはまったく年末とは関係ありません。

まずはYouTubeでどんな曲か聴いてみよう!



名盤CDセレクション

指揮:ウィルヘルム・フルトヴェングラー 演奏:バイロイト祝祭管弦楽団

(録音:1951年 アナログ)
さきに断わっておきたいのですが、とても古い録音であり、音の状態はよくありません。バリバリと割れた音に聞こえるかもしれません。しかしこの録音が歴史的名演とされベートーヴェン交響曲第9番の代名詞的存在とされるのには意味があります。この演奏は第2次世界大戦によって中断されていたドイツのバイロイト音楽祭再会時の記念的コンサートでの演奏なのです。つまり歴史的な記録でもあるわけです。そしてそこから伝わってくる音は、もはや録音状態の悪さを超え、魂の喜びが伝わってくるほどの凄さがあります。

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指揮:クラウディオ・アバド 演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

(録音:2000年 デジタル) 
アバドのベートーヴェン交響曲全集は、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮しながらも、重厚感のあるベートーヴェン像とはひと味違う、洗練された響きのある演奏を打ち出します。細部の一音一音までが鮮明に響くサウンドに、新たなベートーヴェンの音を発見するかもしれません。おすすめです。

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指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン 演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

(録音:1975-77年 アナログ) 
4つあるカラヤンのベートーヴェン交響曲全集のうち最高とされる70年代版です。カラヤンのベートーヴェン交響曲第9番は、合唱部分があとから別録りされてミックスされたものになります。ライブではなく録音というカタチでの最高をもとめたカラヤンなりの考えなのだと思います。

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指揮:パーヴォ・ヤルヴィ 演奏:ドイツ・カンマー・フィルハーモニー・ブレーメン

(録音:2005年 デジタル) 
古楽器とモダン楽器の両方を使用した演奏です。とてもタイトで洗練されスピード感のあるベートーヴェンです。SACDハイブリットなので、高音質5チャンネルでの再生ができますが、2チャンネルのCD再生でも充分に聴き応えのある演奏です。

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指揮:ジョン・エリオット・ガーディナー 演奏:オルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティク

(録音:1993年 デジタル 輸入版) 
ガーディナーの交響曲全集です。古楽器による演奏です。鋭くキレのある古楽器の音色は、迫力があります。輸入版はかなり安くてお徳です。

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