ライン川から黄金が奪われた時から長い年月が過ぎました。
地上ではすでに人間達が暮らす世界が広がっているのです。

第1幕

一人の人間の男が戦いで槍も盾も失い、敵に追われています。
彼はある一軒の館に命からがら逃げ込み、疲労困憊で倒れこんでしまうのです。

館には主人の留守を守るひとりの女性(ジークリンデ)がいました。
彼女は見知らぬ男が倒れているのに驚きますが、水を与え、介抱するうちに、強くこの男に惹かれていくのです

そこへ合戦で敵を取り逃がしたこの館の主人フンディングが帰ってきます。
フンディングは自分の家にいるこの見知らぬ男に、身の上を話すよう問います。

しかし逃亡中の男は「ヴェーヴァルト(「悲哀をつかさどる男」の意味)」だと偽名を名乗るのです。
また自分の父親は狼(オオカミ)で、双子の妹がいたこと、あるとき狼の巣は襲われ母親は殺されてしまい、妹の姿は消えてしまったこと、さらには父親も狼の皮一枚を残し姿を消し去り、以来自分は常に嫌われ者で、どこにいようと争いに巻き込まれ続けけてきたのだと語るのです。

フンディングはこの明らかな偽名に、この男を疑わしく思います。
またこの男の容姿が、自分の妻のジークリンデにとても似ていることにも気づくのです。

さらに逃亡中の男の話を聞くうち、フンディングはこの男こそが、さきほどの合戦で取り逃した自分の一族の仇(カタキ)だとわかるのです。

フンディングは習わしに従い、今夜はいったん休戦しお互い休養をとるが、夜が明けたならば再び戦いとなることを宣告して、寝床につきます。
フンディングはこの逃亡中の男が武器を持っていないことを知っているのです。

逃亡中の男は父親の言葉を思い出します。
父は言いました。「危機が迫ったときに剣を与える」と。
彼は父の本当の名前「ヴェルゼ」を呼びます。

そこへ夫のフンディングを眠り薬で眠らせたジークリンデが現れます。
ジークリンデは自分は無理矢理フンディングの妻にさせられたことを打ち明けます。
またその不幸な結婚式のとき、一人の老人がこの館のとりねこの木の幹に剣を突き刺していったことを話すのです。
この剣は屈強な男たちが何度も抜こうと挑戦しましたが、いずれも抜くことができなかったのです。
ジークリンデはさらにこう語ります。
この剣を抜き取る勇者こそが、自分をこの苦しいニセモノの夫婦生活から救い出してくれるの人なのだと。
そしてジークリンデの父の名もまたの「ヴェルゼ」であったのです。

二人は気づきます。
ジークリンデこそが、この逃亡中の男の双子の妹なのだと。

ジークリンデは逃亡中の男に名前を与えます。
その名は「ジークムント」。

ジークムントは自分こそが、ジークリンデを救い出す男であると悟り、二人は求愛の唄を歌うのです。
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ジークムントは、誰も抜くことのできなったこの剣こそが、父親が与えるといってくれた剣だと確信し、その名剣をとりねこの木の幹から見事抜き取るとります。
そしてその剣に名前を与えます。
その名は「ノートゥング」。

二人は名剣ノートゥングを持って、館から去っていきます。

第2幕

(準備中)

第3幕

(準備中)